『footballista』のWEB記事の補遺―どうしてレッドバードが優位に立てたのか?

ちょうど先週、『footballista』のWEB版に記事を寄稿する機会をいただいた。エリオットという米国のファンドがインヴェストコープというバーレーンのファンドにミランを売却する交渉が進んでおり、その背景を取り上げた。すでにお読みいただいた方には感謝を…

ステーファノ・ピオーリ「4-4-2におけるサイド・チェーン」 後半

ステーファノ・ピオーリがUEFA Pro Licenceの講座(2002-2003)を修了するにあたって執筆した論文の日本語訳の後半部分である。さしあたり画像はオリジナルからトリミングしたものを使用する。前半部分は以下からお読みいただきたい。 schumpetercalcio.hate…

ステーファノ・ピオーリ「4-4-2におけるサイド・チェーン」 前半

ステーファノ・ピオーリがUEFA Pro Licenceの講座(2002-2003)を修了するにあたって執筆した論文の日本語訳の前半部分である。さしあたり画像はオリジナルからトリミングしたものを使用する。

マッシミリアーノ・アッレグリ「中盤3枚の特徴」 後半

マッシミリアーノ・アッレグリがUEFA Pro Licenceの講座を修了するにあたって執筆した論文の日本語訳の後半部分である。さしあたり画像はオリジナルからトリミングしたものを使用する。前半部分は以下からお読みいただきたい。 schumpetercalcio.hatenablog.…

マッシミリアーノ・アッレグリ「中盤3枚の特徴」 前半

マッシミリアーノ・アッレグリがUEFA Pro Licenceの講座を修了するにあたって執筆した論文の日本語訳の前半部分である。さしあたり画像はオリジナルからトリミングしたものを使用する。

かくしてromanitàは引き継がれる

フロレンツィがジェノア戦の前にトッティに宛てたメッセージを訳す。今回もイタリア語の練習になるように原文とその下に訳を書く。 GRAZIE CAPITANO! 1️⃣0️⃣ #Totti pic.twitter.com/noQs4oSQ3J— Alessandro Florenzi (@Florenzi) 2017年5月28日

8代目の王よ、永遠なれ

トッティの別れの言葉は、いろんな人が訳しているが、私の場合は彼らのように美しく意訳することはできない。イタリア語とローマ方言の勉強という意味も込めて、彼の生の言葉を書き起こし*1つつ、それをできるだけ忠実に訳したもの、つまり硬い翻訳を提供し…

2017/18のミランのメルカートを妄想しよう

昨日、L'Avvocato del Diavoloというイタリア人のミラニスタが数人で運営しているブログに、ある記事が公開された。その内容はメルカートにおける取引が財務に与える影響について計算する表(Excel)を公開したので、皆が各自で思い思いのシミュレーションを…

abbraccio rossonero -赤黒の抱擁を- 2

ミランのこれからについて、とりあえずわかっていることだけを書く。まず株主総会の議題からわかること、次にPasquale Campopiano*1の記事を元に中国におけるマーケティングについて説明する。 株主総会 マーケティング 結論 *1:ミランの買収に関する本を出…

ベルルスコーニの手紙 2

ベルルスコーニが4月13日に公開した手紙の全訳をまとめた。もうそろそろ売却から1ヶ月が経つ。もう一度彼の最後のメッセージを振り返ろう。前回の手紙は以下のリンクからご覧ください。 schumpetercalcio.hatenablog.com もう一度皆様に感謝を 私は30年以上…

abbraccio rossonero -赤黒の抱擁を- 1

ミラン買収に向かう最後の5ヶ月について、ざっくり公式のもの(取締役会、株主総会、官報、公式声明)に限定して時系列にまとめた。この記事でおおまかな流れを述べ、詳しい内容は別の記事でおいおい説明するという形をとる。では、最後の5か月を振り返ろう…

売るのは酷だが金になる

Calcio e Finanzaの記事を元に、ローマの財務特集の第2弾を書く。 www.calcioefinanza.it

長興産SESの買収スキーム 香港とルクセンブルクのSPV仕立て 手付金の出所を添えて

今回は、主にCalcio e FinanzaとIl Sole 24 Oreの記者Carlo Festaによる記事に基づき、手付金(12月13日に支払われた2度目の€100M)の出所に触れながら、ミランの買収スキームを解説する。 www.calcioefinanza.it www.calcioefinanza.it www.calcioefinanza.…

マルディーニのインタビュー

本日のLa Gazzetta dello Sportに、パオロ・マルディーニの独占インタビューが掲載されたので、全文翻訳した。とても長いので、注意されたし。

ベルルスコーニの手紙 1

先日、ツイートしたベルルスコーニの手紙の全訳をまとめておく(原文はこちら)。 すべてのミランのティフォージへ 30年前、私はミランを愛ゆえに買収した。ますます大きくなる愛情の行為として私はミランを売却する。私がチームを託すのは、ミランが国際的な…

LIVE ACinese Milan

※報道の発信元を新華社に修正した(9月6日) いやはや、驚いた。前々から聞いていた名前とは違うところと仮契約締結してしてしまったから。何やかんやであの爺さん、常に腹に一物抱えている。また一杯食わされた。彼は30周年記念にふさわしいサプライズを提…

Nicholas GancikoffとSalvatore Galatiotoという男

今回はミランの売却交渉において、重要な役割を果たしている2人の人物であるニコラス・ガンチコフ(Nicholas Gancikoff)とサルヴァトーレ・ガラティオート(Salvatore Galatioto)について簡単に紹介しよう。本来はミランの事前契約が締結されてから書こうと思…

Sky Sportの記者紹介

メルカート真っ盛りの季節なので、Sky Sportのジャーナリスト(のどうでもいいこと)を紹介する。セリエA好き向けなのでご了承ください。

ローマのFFP事情

今シーズンのローマのFFPについて、Il Sore 24 OreのMarco Bellinazzoが解説していた記事があったので、これをもとにローマのFFPがどういう状況にあるのか、説明する。 m.goal.com

監督と売却とバッカの値段

※ナポリの償却の方法についてリンクと画像を追加した(7月15日) 6月28日、ミランが新監督をモンテッラに任命したことを発表した。前セビージャ監督のエメリ、前シティ監督のペッレグリーニ、前エンポリ監督のジャンパオロ、前アヤックス監督のデ・ブールが候…

新加入FWの効率性を算出しよう(2)

前回に引き続き、新加入FWが移籍金€1mあたりいくら得点を挙げたのか検証しよう。今回の対象チームはローマとユヴェントスである。条件は前回から以下のように変更する。理由は地元紙の報道のほうが精度が高いと考えたから。 ③市場価値はtransfermarkt.it、移…

新加入FWの効率性を算出しよう(1)

今シーズンのセリエAが3日前に閉幕したというこのタイミングで、新加入のFWを費用対効果(移籍金€1mあたりの得点数)から評価してみよう。今回はミラン、インテルの2チームのFWの効率性を検証する。単年の成績のみで評価するのはおかしなことかもしれないが、1…