ベルルスコーニの手紙 1

先日、ツイートしたベルルスコーニの手紙の全訳をまとめておく(原文はこちら)。

 

すべてのミランティフォージ

 

30年前、私はミランを愛ゆえに買収した。ますます大きくなる愛情の行為として私はミランを売却する。私がチームを託すのは、ミランが国際的な強豪クラブとまた戦えるのに必要なリソースを備え、それを投資する意欲のあるグループだ。

 

もちろん感極まっているし、心が痛んでいる。しかし、もう一度ミランの利益になるように行動したことを確信しており平穏でもある。私はミランのファンの中で最も熱心な者であり続けるだろう。

 

この30年の驚くほどの思い出は私の心に残るだろう。そして、それは二つとして同じものはない。私はミランを世界で最もタイトルを獲ったクラブにせしめるまでに自分の愛するチームを率いる特権を享受した。次々に現れた偉大な選手、監督、クラブ幹部のことは忘れないし、彼らに感謝している。彼らの多くは永遠にカルチョの伝説の一部となる。我々はイタリア、ヨーロッパ、そして世界で成し遂げた並外れた勝利によって、その伝説を書き記すことに貢献してきた。

 

しかし、決して忘れることのないのはとりわけティフォージの関与と愛情である。赤と黒という色に対する何百万もの人の情熱は、このチームを特別にならしめるには決定的だった。このチームは、他のどのチームよりも違ううえに強い。そして、嫉妬、不正、逆境よりも強い。私は彼らと喜ぶためにスタジアムにいるだろう。もしかすると苦しむためかもしれない。しかし、私は確信している。まもなく我々が新たなる偉大な成功をともに祝うことを。その成功によって、ミランがその偉大なる伝統を称えることができるだろう。あなた方一人一人に固く、そして赤黒の抱擁を。

 

最後に30年のお金に関するデータを少し書いておく。ベルルスコーニ体制の30年で積み上げたミランの純損失は€785.25mで、ベルルスコーニ(フィニンヴェスト)がミランに投資した額は€865.47mである。ミランの株99.93%を売るので、投資額の半分以上の€519.63m*は取り戻せる。

 

*ミランの評価額は負債€220m込みで€740mなので、

(740-220)×0.9993=519.63