新加入FWの効率性を算出しよう(1)
今シーズンのセリエAが3日前に閉幕したというこのタイミングで、新加入のFWを費用対効果(移籍金€1mあたりの得点数)から評価してみよう。今回はミラン、インテルの2チームのFWの効率性を検証する。単年の成績のみで評価するのはおかしなことかもしれないが、1年目の通知表ということで勘弁してね。
条件:
①レンタルで加入した選手に買い取りオプションや買い取り義務が設定されている場合は、その買い取り額とレンタル料を合算して移籍金とする(何も設定されていない有償レンタルの場合はレンタル料のみを移籍金とみなす)
②無償レンタルやレンタルバック、フリー移籍による新加入選手は加入時点での市場価値を移籍金とみなす
③市場価値はtransfermarkt.it、移籍金はクラブの公式発表がなければ、La Gazzetta dello Sportを参照する
④得点はセリエAで挙げたものに限る
0.6点
18点 €30m
0.5点
4点 €8m
0.09点
1点 €11m(市場価値)
■総計
0.5点
28点 €56m
0.35点
6点 €17m(レンタル料€2.5m+買い取り額€14.5m)
●アデム・リャイッチ
0.24点
3点 €12.75m(レンタル料€1.75m+買い取り額€11m)
●ジョナタン・ビアビアニ0.25点
1点 €4m(市場価値)
●エデル
0.08点
1点 €13m(レンタル料€2m+買い取り額€11m)
■総計
0.27点
18点 €66.75m
ミランのほうが少ない移籍金で1年目のFWが得点をより多く挙げている。つまり、新加入FWの費用対効果はミランがインテルに勝った。しかし、4位と7位という順位表の結果が覆ることはないので、そんなことを言っても無駄である。バロテッリとエデルにともに1点ずつしかゴールがないのはちと寂しい。
余談だがインテルが、2016/17シーズンのチケットの売掛債権をシンガポールの会社に譲渡して、€9.2mを得たらしい。こういうファクタリングはイタリアでは普通のことで、将来入る放映権料を先に売るケースは特に見られるとのことだが、それほどまでにキャッシュが早急に必要のようだ。お互いカツカツで大変やなあ……
(2)以降では、ユヴェントスとローマについて検証したい。ジェコさんの効率性はいかに……