Nicholas GancikoffとSalvatore Galatiotoという男
今回はミランの売却交渉において、重要な役割を果たしている2人の人物であるニコラス・ガンチコフ(Nicholas Gancikoff)とサルヴァトーレ・ガラティオート(Salvatore Galatioto)について簡単に紹介しよう。本来はミランの事前契約が締結されてから書こうと思ったが、8月半ばになるらしいので、もう載せてしまうことにした。
Sky Sportの記者紹介
ローマのFFP事情
監督と売却とバッカの値段
※ナポリの償却の方法についてリンクと画像を追加した(7月15日)
6月28日、ミランが新監督をモンテッラに任命したことを発表した。前セビージャ監督のエメリ、前シティ監督のペッレグリーニ、前エンポリ監督のジャンパオロ、前アヤックス監督のデ・ブールが候補として名前が挙がったり、昨シーズン途中から監督を務めたブロッキの留任をベルルスコーニが望んだりするというすったもんだの末に決着した。これぞ妥協の産物だ。では、モンテッラに決定した経緯をおさらいしよう(Corriere della SeraとGianluca Di Marzioの記事をもとに作成)。まずガッリアーニはジャンパオロ、中国側は外国人監督(エメリ→ペッレグリーニ→デ・ブール)、ベルルスコーニはブロッキをプッシュするという構図があった。だが、エメリはPSGにかっさらわれ、ペッレグリーニは要求する給与が高額で、デ・ブールは本人が納得しなかったので、中国側の目論見は崩れた。また、ガッリアーニはジャンパオロを望む(中国側も好意的だった)も、ベルルスコーニが反対した。逆にベルルスコーニが留任を強く望むブロッキはガッリアーニと中国側が難色を示した。そこで、3者(もはやこの時点ではガッリアーニと中国側は同じなので、両者というべきか)が納得できる妥協案として、モンテッラが浮上した。ベルルスコーニは最後の最後までブロッキの続投を希望したが、彼らに屈した。以上が事の顛末である。